88ハウス広島「海外からの旅行客が泊まりに来る宿」

 88ハウス広島「海外からの旅行客が泊まりに来る宿」

広島市の中心部から離れた山里で外国人バックパッカーがバスを待っている。

「ここら辺に海外の方が来るような観光地ってあったかな?」
 
そう頭に浮かんでしまったココは、「温品通り」東区の上温品から馬木に向う途中だ。
 
少し目を離してみるとこの辺りでは珍しい目を引く看板がある、どうやら外国人観光客のお目当はコノ場所のよう、メイン道路から外れ田んぼの側を歩いて行く。
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「のどか」という言葉が最高にマッチする、風に揺れる木々と近くを流れる川の音。
 
自然を感じるこの場所で始めて1年が過ぎたばかりのゲストハウス “88ハウス広島”のオーナー桃田憲吾さんが快く僕を招き入れてくれた。
 
兵庫県赤穂市の出身で、広島には仕事で立ち寄られる程度だったという桃田さん。たまたま奥様のご実家が馬木だった事から、田植えのお手伝いでコノ場所に縁ができたそうだ。
 
そこで以前より “街から近くて自然のある所にゲストハウスを作りたい” と考えていた所、造園家の方が借りておられたこの一軒家が空いたのをキッカケにオープン。
 
ちなみに88ハウス広島の「88」とは「米」の漢字からきているらしく、収穫まで88回手を入れる米作りの丁寧で手間のかかる作業には沢山の大事な事が詰まっている、それを今後も大切にしていきたいとの思いから名付けたそうだ。
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宿泊出来る部屋を一通り見学し、客間(仏間)のコタツから外の自然を眺めながらインタビューを開始。
 
まず聞きたかったのが失礼かと思ったが「素人の素直な意見なのですが‥」と前置きをし直球の質問を投げかけさせてもらった。
 
自然に囲まれとても素敵な場所なのは判るが、広島に来た旅行客が何故わざわざバスに乗ってまでして88ハウス広島に泊まりに来るのか?そしてそれがゲストハウスとしても商売が成り立つだけのニーズが本当にあるのか?との疑問だ。
 
オーナーの桃田さんはゲストハウスならではの人の繋がりがあればきっとニーズがある、そう思っておられたようだ。
 
それは、アメリカやヨーロッパなどの方は、僕が思っていた以上に”旅行慣れ”をしていると言う事らしい。
桃田さんいわく、旅行の楽しみ方を知っている海外の方が求めるのは「和のテイストがあり、言葉のコミュニケーションが取れ、そして個性的な所」
それは若い世代だけではなく、意外と年齢が上の方が多いそうだ。 
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それでもオープン当初はやはり、離れた場所でお客が来てくれるか不安だったそうですがある日、教師をされているお客さんがアメリカに居る生徒とネット通話での会話。
「今、Totoro house(トトロハウス)に居るよ」それを聞いた生徒は「行きたい!行きたい!」
 
”しずか・キレイ・安全”を心掛けている一方で”ラフな感じ”‥
例えば少し位雑草が生えた放ったらかしの庭、そう「となりのトトロ」でサツキとメイが住んでいた家が好きだった桃田さんのそんな想いが、お客さんにも通じた思い出深い事もあったりと、オープンから1年が経った結果「始めて良かった」と感じておられるそうだ。
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今後はもっと旅の楽しさを出せるよう、イベントやお土産、そして”地域との共存”をより深めたいと願っている桃田さんの88ハウス広島。
宿泊だけでなく日中は”dayuse(デイユース)”、部屋をミーティング場などでも利用可能だそうだ。 
 
広島の中心部から少し離れただけで自然を感じる事ができるこの場所。
皆さんも機会があれば立ち寄ってみられてはいかがだろうか!? 
 (文:masa  /  写真:88ハウス広島公式サイトより)
 

「88(はちはち)ハウス広島」の情報

住所 広島県広島市東区馬木1-7-3

電話 080-3770-9769 / 050-3557-2988

定休日 不定休

88ハウス広島Webサイト http://88hiroshima.com/

「88(はちはち)ハウス広島」の地図

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