ヤクルトとのオープン戦の感想
マツダスタジアムは小雨が降ったりやんだりで寒かった。
地元マツダスタジアムで、今シーズン初のオープン戦。
まずは、スタメン発表。気になる1番はライト鈴木誠也だった。4番ファースト新井、で球場が湧いた。
試合開始前に新入団選手の紹介があり、新井と黒田の姿が。新井もキャンプで頑張る姿を見ていたので、もう完全に応援する気持ち。
そして、黒田をマツダスタジアムで見れた事に感動。
始球式は広島ホームテレビのアナウンサー2人のバッテリー。ホームテレビ「勝ちグセ」の協賛企画なら、北別府さんに投げて欲しかった。
マエケンが山田哲人に先頭打者ホームランを被弾
そして、初回、マエケンが山田哲人にいきなり先頭打者ホームランを被弾。
確かにストレートは走ってなかったが、打った山田哲人はやはり怖いバッターだ。その前に、會澤のリードが外一辺倒だったのが気になる。加えて、デへススの打球の追い方には問題あり。赤松ならフェンスによじ登ってキャッチできた打球かも。
美間の一発で逆転
カープ打線は元気なく、ヤクルトの石川に完璧に抑えられていた。3回裏にフォアボールでカープに初のランナーが出た。そして、美間の三塁ポール際への大ホームラン。一瞬、ファールかと球場全体が静まり返った後、大歓声に変わった。あそこで打球が切れるか切れないかの差が、これまでの努力の結果なのだろう。これで、逆転。
先発のマエケンは4イニングでマウンドを降りた。山田哲人への一発を除けば、まずまずのピッチング。
魔の5回表
そしてピッチャーは佐藤祥万に交代。佐藤は横浜から日ハムにトレードされ、戦力外となり、トライアウトでカープに入団した左投手。現在のカープは左投手が不足しているので、期待されての入団だろう。
しかし、先頭の大引にライト前にきれいに運ばれてノーアウトのランナーを背負う。すると、下位打線の中村にフォアボールを出してしまった。このフォアボールですべてが決まった気がする。
そして藤井の送りバントでワンアウト二塁三塁となり、打席には恐怖の1番バッター山田哲人。昨年の最多安打タイトル保持者対昨シーズンで戦力外の投手。打たれて当然の場面であるが、もし抑えてくれたら・・・と思った。
しかし、結果はフォアボール。
山田哲人に打たれたとしても、誰も責めることはできないのに。制球が定まらないことに加えて、勝負を怖がっているのが感じて取れた。
とにかくワンアウト満塁のピンチ。
ここで、ヤクルト川端にグラブを弾かれるタイムリー内安打を打たれてしまう。確かに、強い打球だった。グラブに収まるかどうかは、ほんの少しの差だった。
美間のポール際の打球は切れなかった。しかし、佐藤はグラブごと弾かれた。打者と投手は全く違うとはいえ、その差が印象的だった。
そして、次のミレッジはフォアボールで押し出し。このあたりからは、完全にヤクルトペース。
続く、4番雄平の打球はぼてぼて。アンラッキーなタイムリー内野安打。ここで、マウンドを下ろされる。
結局、佐藤はこの回3失点。クリーンヒットは最初の一本だけ。与えたフォアボールは3つ。奪ったアウトは送りバントの一つだけ。
不運も重なったといえばそれまでだが、その不運を呼んだのは間違いなく佐藤のピッチング。おそらく、次のチャンスはもうない。このまま2軍行きだろう。
続く小野も炎上
なおもワンアウト満塁で、マウンドには小野。小野は2013年に青木高広とのトレードで広島に入団した選手。いきなりのピンチでの登板であるが、佐藤の作ったピンチ。ここで抑えれば株は上がる。
しかしヤクルト5番の畠山にいきなり走者一掃のタイムリーを浴び、3失点。さらに、続く飯原にもタイムリーを浴びてしまう。結局小野はこの回6失点(自責点は3)
ヤクルトはこの回一気に9得点を挙げ、試合は完全にワンサイドゲームに。
一応、開幕戦と同一カードなのだが。
カープの秘密兵器デへススが登場
回は進み、7回からデへススが登板。デへススはドミニカアカデミーから来た、カープの秘密兵器。育成から支配下登録を勝ち取った、期待の投手で150キロを超える速球が魅力。日南キャンプでその投球を見て以来、期待している選手。
私はここで、近くにいたおじさんと会話を始めた。おじさんはデへススを知らなかったが、下半身をもう少し鍛えれば良い投手になる、と言っていた。
結局、デへススはランナーを許しはしたが、2イニングを0点に抑えた。これは、中継ぎとして行ける。経験を積めば、クローザーも夢ではない。
カープ少しだけ反撃
カープは8回の裏に、安部がヒットで出塁し、鈴木誠也、鈴木将光が連続内安打でワンアウト満塁のチャンス。ここでバッターは石原。ネクストには野間が。石原にはゲッツーだけは避けて欲しいところ。石原ショートゴロの間に、安部がホームインし、何とか1点を返す。打点を挙げるあたり、流石は石原。
なおも、ツーアウト一塁三塁。期待のルーキー野間は、ややこすった感じでレフトフライ。
中崎が登板
9回表には、中崎が登板。血行障害は大丈夫なのだろうか。中崎はショートへの内野安打の間に、セカンドランナーがホームを陥れ、1失点。
ショート上本とファースト岩本のプレーに隙があった。この最後の1点は与えてはいけない点だったと思う。
今シーズン、頼れる中継ぎは中崎の筈だったが。
代打攻勢も空しく
9回裏、先頭岩本、続く代打松山、最後も代打堂林。
大量の点差はあるとはいえ、打撃でアピールしなければならない3人が揃って凡退し、試合終了。
美間・デへススに期待
オープン戦だから試合結果は気にする必要は無いとはいえ、あまりに寒い試合。
せめてもの救いは、マエケンがまずまずのピッチングを見せてくれたこと。
美間が存在感をアピールする大アーチを放ったこと。
そして、デへススが実践で結果を残したこと。
今シーズン開幕まであと3週間を切る中で不安材料も多く出た試合であったが、逆に明るい面も見えた試合であった。
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