厳島神社の大鳥居

厳島神社の大鳥居

大鳥居のある宮島の厳島神社は、その周辺地域を含めて世界遺産に登録されています。世界遺産として登録されているのは、社殿を中心とする嚴島神社と前面の海および背後の弥山原始林(天然記念物)の森林を含む区域となっています。宮島、そして厳島神社のシンボルと言えば、海の上に浮かぶ(ように見える)社殿と大鳥居です。

厳島神社の大鳥居

厳島神社の大鳥居

鳥居の大きさや建造時期など

棟の高さが16.6メートル、柱の間は10.9メートルです。現在の大鳥居は数えて8代目になるそうで、明治8年(1875年)に再建されたものです。主柱は天然のクスノキで、1本は宮崎県産、1本は香川県産です。なお、建造に使用する原木を探すだけで10年以上かかったそうです。

海の上に大鳥居が立っているわけ

大鳥居は地面に置いてあるだけで、固定はされているわけではなく、自らの重みでそこに自立しています。大鳥居の主柱の下には松の木でできた杭が打ち込まれ、その上を花崗岩とコンクリートで固めた土台があります。鳥居の上部は箱のようになっていて、そこにこぶし大の石が沢山詰め込まれていて、その重みで地面に抑えつけられています。波や風で微妙に揺れることで、力をうまく受け流し、倒れずにすんでいるという訳です。昔の人が考えた素晴らしい知恵ですね。

大鳥居の色について

なお、宮島の大鳥居は「比較的最近まで赤ではなく白木であった」という話があります。(平清盛の時代から、平家のイメージカラーである赤に塗ってあったという説もあります)

写真は、ちょうど9月のスーパームーンの大潮の日、満潮の時間帯に撮影した宮島の大鳥居です。潮位がかなり高くなり、厳島神社の社殿は海に沈んでしまいそうでした。

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